どろどろどろ

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【人間の怖い話】第十六夜 自業自得だ 後編

 

こんばんは、木ノ下コノキ(@kinoshitakonoki)です。

 

 

今夜は昨夜の前編「自業自得だ」の後編です。

 

 

 前編はこちら

dorodorodoro.hatenablog.com

 

 

第十六夜 自業自得だ 後編

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 一通り、はなしは聞いた。

 

 

旦那の浮気、前から気になっていたようだが、今回確信に変わったというのだ。

 

 

アヤコの話ではこうだ。

月に何度か出張のある旦那。今まで一回の出張に3日くらいだったが今回はじめて一週間という期間、仕事で家を空けた。

 

大きなプロジェクトが動いてるとかで、しばらくつきっきりになるからあまり電話してくるなと言われていたが、気になることがあったアヤコは夜旦那に電話した。

 

すると、旦那の携帯に女が出た。

 

アヤコは動揺したが、「これは○○の携帯ですが、どちらさまですか?」と毅然とした態度でその女に質問した。女は動揺するそぶりもなく「あれ?奥さん?」ふふふと笑いながら「ちょっと席外してるのよ。ごめんね、今、あなたのご主人うちにいるの」と言い放った。

 

女が何を言ってるのか分からなくなって、そのまま電話を切って今に至るという。

 

その後、旦那からの着信すらないところを考えると、着信自体が消されてる可能性もあるだろう。

 

 

夜ふたり 

俺、なにやってるんだっけ

 

女連れ込んだまでは良かった。それが女の相談役になってる?

こういう無駄に真面目なとこダメなんだよな。キスされたときやっちまえばよかったんだ。こういう場に優しさとかいらないっつうの。

 

と、いろいろ考えてたらアヤコがじっと俺を見た。考えてたことがすぐに顔に出るのだろうか、俺は。

 

しょうがねえな。とポンと頭に手をのせ、ぐりぐりっと頭をなでくり回した。

 

「きょうはここに泊れ」と言って、タオルケットを押し入れから持ってきてアヤコに渡した。

 

俺はあっちで寝る。おやすみ、と寝室に向かった。

 

 ふう。朝んなっちまった。

 

仕事だよ、とりあえず。

準備準備!と重い腰をあげ、いつも通り着替えて、朝ごはんの準備にリビングに出た。

 

「おはようございます、これありがとう」とタオルケットを畳んでいるところだった。

 

 

えっと、これから仕事だから行くけど、アヤコはどうする?ここにいる?

 

「一度帰って、着替えてまた夜来ます。それで大丈夫かな?」と答えたので、今日は残業しないで帰ってこようと心に誓った(大げさか)。

 

少し遅れてしまったが、なんとか仕事にキリをつけて帰ってきた。待ち合わせの時間に少し早かったがアヤコが玄関前に待っていた。

 

ちょっと!

どうしたの?ここにいつからいたの??アヤコを急いで中に入れた。「隠した」が一番いい言葉か。

 

忘れてはいけないけど、俺とアヤコは既婚同士だ。

こんなに頻繁に会ってて大丈夫か?いくら単身赴任の旦那出張中だからって。

 

 

「ごめんなさい、早く会いたくて」

 

それだけで俺に火をつけるのには十分な言葉だった。

 

止まらない

 

止まらない、もう無理。

 

アヤコも嫌がるそぶりをすることなく、ただただ恥ずかしそうに俺を受け入れた。

 

この日は旦那の話を一度もすることなく、ただただふたり抱き合った。

 

朝になり、この日も仕事なので準備をはじめた。今日は金曜日。アヤコは今夜旦那が帰ってくる予定なので「また来るね」と言い帰っていった。

 

 

仕事前

ふう、とうとうやっちまった。

そしてアヤコはまた来る。

 

けど、心配になった。

 

大丈夫かな?

 

今夜はバトルになるのかな?

 

旦那の浮気、か。

や、俺も浮気になるのか?

 

そんなことを考えてると、ピンポーーーーーン  ドアフォンが鳴った。

んん??誰だこんな朝っぱらから。

 

 

出るとそこにはスーツを着た40くらいの男が立っていた。「どちら様ですか」と言うと男はこちらを睨み「先ほどまでいた女の旦那だが」と、その言葉だけで血の気が引いた。

 

後日

旦那が家に現れたその日は仕事もあったので帰ってもらい、後日ふたりで話すことにした。

 

それが今日だ。

 

日曜の朝、 近くのカフェで待ち合わせをした。

 

 

 

「うちの妻がお世話になったようで」とアヤコの旦那が口を開いた。こういうことがあるだろうと今までも視野に入れてはいたが、まさか本当にあるとは...

 

 

今、出張中ではないんですか?奥様から聞いております。

なるべく丁寧に攻めていこうと決めていたが、質問した内容、何言ってんだよ俺。

 

「どこまで話いってるんだ?」と少々苛立った様子で聞いてきた。

 

 

俺は強気だった。

お前が浮気してるの知ってるんだぞ、とばかりに「相手の女から言われて帰ってきたんですか?」と言うと

 

アヤコの旦那はため息をつくようなそぶりをしたが「証拠はあるのか」と言い出し、「君には浮気した証拠があるぞ」と写真を何枚か出してきた。

 

 

なんだこれ

 

ファミレスの駐車場?

俺の部屋の前、部屋に二人で入るとこ

朝、アヤコが帰るとこ?

夜、アヤコが待ってるとこ

そして今朝、アヤコと「またね」するとこ、の写真。

 

 

 ん?

ずっと張られてた?

 

 

たしかにこれは十分な証拠。

 

俺は......アヤコから聞いた話だけだ。

 

 

交渉

アヤコの旦那と名乗る男は、慰謝料を要求してきた。

 

 

なんだかよく分からない。なにが起きてる??

 

 

え?アヤコは?...何者??

 

 

自分の中に今、現在起きてる事態を整理しようと頭をフル回転させているが何が何だかよく分からない。

 

「奥さまとは何か話したんですか?」の問いに、「いや、あいつとはまだ何も話していない」というので、「奥さまは本当に奥さまですか?」と質問した。

 

 

君は何を言ってるんだ?と怪訝な顔を見せたあと、何かに気が付いてははっと笑い「うちの妻は本当の妻だ」と携帯のファイルから写真を何枚か見せてくれた。

 

 

妻(と名乗る女性)が仕掛けた「妻の浮気」として旦那(と名乗る男性)が浮気相手からお金を取る詐欺も存在する。

 

どうやらそれではないらしい。

 

妻とアヤコとその旦那

アヤコとは何も連絡取ることができないまま、話し合いの日がやってきた。

 

最悪だ。

 

アヤコとは出会ってまだ数週間、会ったのは3回。関係ができたのはたった1回...いやそこはどうでも良いところなんだろうが、たったそれだけでこんな事態になっている。

 

俺の妻とアヤコとその旦那との話し合いを行うことになった。

 

妻には前に一度、浮気がバレて「もうしない」と約束させられてた。

それなのに今回は浮気した上、相手が既婚者でその旦那から慰謝料請求されたとなったら妻も黙ってはいないだろう。

 

こりゃ、この問題だけでは終わらず離婚だろうな...と考えていた。

 

 

妻はわざわざ他県の自宅から新幹線でやってきた。顔を合わせるのが怖かった。だが、妻を駅まで迎えに行かなくちゃいけない。重い足取りで駅に向かい、改札まで迎えにいった。

 

顔を合わせると、いつもはにっこりと可愛い笑顔を見せてくれる妻だったが、さすがに今日は暗い...というか怖い。顔も合わせてくれない。

 

荷物だけ持ってあげるが、こちらを見てもくれない...

 

車の中もまるで地獄だった。

 

 

話し合いのため、とある喫茶店に向かう。前にアヤコの旦那と話したあの喫茶店。嫌な気持ちしかない、ま、自業自得と言われれば自業自得なのだが。

 

 

アヤコとその旦那はもう店内にいた。

近づくとすぐに気付いて一礼をされた。こちらも妻と一緒に一礼する。

 

席に着くとアヤコの旦那が証拠の写真を出しながら先日の話を妻にもした。それを自分はただただ聞いていた。

 

 

その後

妻を交えての話によって、アヤコの旦那が請求してきた金額よりもかなり少ない金額で交渉が済んだ。

 

アヤコとはもう会わないことを約束し、連絡先やSNSもその場で消し、ふたりの接点はもうなくなった。

 

 

アヤコはほとんどうつむいて何も話さなかったが、顔と腕に付いたアザがその壮絶さを物語っていた。

 

 

 その後、アヤコがどうなったかは分からないが、自分は離婚の話はされなかった。

 

 

妻とマンションの自宅へ戻るとき

 

こんな俺だが、妻は「もうしょうがないわね」と初めて笑ってくれた。

 

 

おわりに

 

この話は、数年前に友達が本当に体験した話です。

その話の細部までは聞いていないので、アヤコ(仮名)やアヤコの旦那さん、奥さんとどんな会話していたのかはわたしの想像で書いています。

 

フィクションとノンフィクションが混ざったかんじですね。

 

 

この事があってから友達のSNSでの女遊びが終わったかは不明ですが、一度みんなで遊びに行く予定でドタキャンがおこり、私とふたりで焼肉に食べる羽目になったときには「二人きり」というシチュエーションにビビりながら焼肉食べていました(笑)

 

会社の後輩に見られてたら...と周りをきょろきょろ。

余計怪しいっつーの。

 

たぶん、今度こそなにかあったら離婚と奥さまに言われたのでしょうね。

 

 

この話の最後「もう、しょうがないわね」と笑って...のくだりは本当だということ。

聞いたときには、奥さま器大きいなと感じた。

 

すごいよね。

 

今までにも浮気しててさらに慰謝料問題までに発展して、それでも受け止めてくれるんだもの。

 

 

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